【メルセデス・ベンツ Gクラス W463】G400d/G350d/G63/リアドアの窓ガラスが落ちる故障!! パワーウィンドウの部品が破損!! リアウィンドウの窓落ちの原因を大阪府門真市の整備士がサクッと修理!!
今回お客様からお預かりしたお車は「メルセデス・ベンツ Gクラス W463」です。誰もが知っているドイツの自動車メーカー「メルセデス・ベンツ」が展開している高級SUV車がこのGクラスになります。
「G」は、ドイツ語でオフローダー(一般の道路以外の場所、岩場や砂地、雪、ぬかるみなどを走破する為の車)を意味する「Gelandewagen(ゲレンデヴァーゲン)」の頭文字から来ていますが、この名称を付けたのはNATO(北大西洋条約機構)だと言われています。
軍用車両としても有名なGクラスですが、民間用オフローダーとして誕生したのは1979年になります。そして「Gクラス」と呼ばれる様になった(呼称変更した)のは、1994年ですので、つい最近なんだなぁ~と言う印象です。Gクラスは何度もマイナーチェンジを繰り返し、1991年に2代目463型が誕生します。今ではGクラスを代表するモデルであり、フルタイム4WDになったのも、この463型からになります。ですが基本的な構成要素は変わらず、独自の魅力を持ったまま今に至っています。堅牢でスクエアなフォルムのまま40年以上愛されたその姿はファミリーカーとして、と言うより、個人的にデザイン性や走行性能に惹かれて愛用されている方が多い車と言えます。
●お預かりしたお車
メーカー・ブランド | メルセデスベンツ Gクラス W463 Mercedes-Benz GELANDEWAGEN |
型式 | LDA-463348 |
年式・初年度登録 | 2017年 |
走行距離 | 21680㎞ |
●故障の症状
「窓落ち」リアガラスのパワーウインドウ操作時に窓ガラスが落ちる。
●故障箇所の特定と診断
パワーウインドウを昇降(上下)させるための部品「ウインドウレギュレーター」の故障。
Gクラスのウインドウはワイヤーを使用して窓ガラスを上下させていて、ウインドウレギュレーターはモーターと窓ガラスを繋ぐ部品になります。
GクラスW463では時々耳にする故障になりますので、「窓落ち」と聞いた瞬間、レギュレーターかなとは思ったのですが、まずはお車を拝見しました。結果はやはりレギュレーターのワイヤーが伸びて遊んでしまっていました。ちなみにレギュレーター以外にも、モーターやスイッチ、配線の故障なども考えられます。
窓を開閉した際に異音がするなと感じたら、あまり触らず早めに修理される事をおススメいたします。Gクラスでは時々耳にするドアウインドウのトラブルですが、酷くなると今回の様に、レギュレーターに取り付けられた窓ガラスがガイドから外れてしまい、ガタンと落ちてそれっきりと言うになってしまいます。モーターの音はしているのに、窓はノーリアクションと言う状態です。ワイヤー式の場合は突然動かなくなる事が多いですし、この様に「窓落ち」の状態になってしまうと個人ではどうする事も出来ませんので、ドアに内蔵されている部品(レギュレーター)を取り出すしかありません。
時には、ワイヤーを抑え込んでいるパーツ(プラスチック)にワイヤーが絡みついて割れてしまったり、ワイヤーがドアの内部でぐちゃぐちゃになってしまう事もありますので、異音がしたり、昇降時に違和感を感じる(昇降スピードがいつもと違う、重い等)様でしたら、早めに点検をしてもらいましょう。
●故障修理の内容と費用
リアドアの中にあるパワーウインドウのレギュレーターを外す為に、ドアの内張り(ドアトリム)を外します。スピーカーやコントロールモジュール等を外すと、レギュレーターとモーターが見えます。次にレギュレーターに固定されている窓ガラスを外し、ガラスが落ちてこない様にしっかり固定しておきます。あとはレギュレーターとモーターを隙間から引っ張り出します。
レギュレーターの交換が出来たら配線を繋いで、ガラスとレギュレーターを固定します。外した時の工程と逆の順番で元に戻していきます。
取り付けられたら、窓ガラスの調整をして、グリスアップをします。最初に外した内張り(ドアトリム)を組み付けて、動作確認が出来たら完了です。
作業内容・部品等 | 工賃 | 部品代 |
ウインドウレギュレーター交換 | 29,000円 | 17,900円 |
合計 | 29,000円 | 17,900円 |
消費税 | 2,900円 | 1,790円 |
総計 | 51,590円 |
純正品となると10万円以上しますが、社外品なら安くお修理する事が可能です。現在同じ様な症状で困っていらっしゃる方は是非東伸自動車までご相談下さい。
●修理後の様子
修理後は、まるで何も無かったかのように、順調に昇降しています。もちろん異音もありません。
●まとめ
運転席にあるスイッチでロックがかかっていたなんて笑い話で終わればいいですが、故障となると笑い話では終わりません。窓が閉まったまま開かないと言うのも怖いですが、逆に窓落ちした場合は閉める事が出来ません。防犯上ももちろんですが、外出中にこの様な状態になってしまい、万が一雨にでも降られたらと思うと辟易としてしまいます。
パワーウインドウの故障の主な原因は、今回お修理させて頂いたレギュレーターの他にも、スイッチの故障やモーターの故障等があります。
レギュレーターの故障 | 「異音がする」「窓ガラスの昇降が出来ない」「窓落ちした」などの症状が起こります。レギュレーターにはワイヤータイプとリンクタイプがあります。 |
モーターの故障 | 「窓ガラスの昇降のスピードがおかしい(遅い)」「窓ガラスの開閉が出来ない」などの症状が発生します。モーターを交換する必要があります。 |
スイッチの故障 | 「窓ガラスの開閉ができない」「オート機能が効かない」などの症状がみられます。単純に該当ドアのスイッチが原因の事も有れば、運転席や助手席のスイッチの故障が引き金になっている場合もあります。内部の基盤がNGなのか接点不良なのか、見た目には全く分かりません。 |
ガイドの劣化 | ガイド=ガラスランチャンネルの事で、窓ガラスがはまっている枠部分に当たります。窓ガラスがスムーズに昇降する為に必要なパーツになります。ガラスが外れたりガタついたりする事を防止してくれます。窓ガラスが閉まっている状態の時に雨が入り込まない様にゴム製になっている為、経年劣化は避けられません。ガイドが劣化すると「ガラスの開閉スピードが遅くなる」「窓ガラスを開ける時に途中で止まってしまったり、反転する。」などの症状が現れます。 |
その他 | バッテリーの劣化、電圧の低下時はパワーウインドウが正常に動かない事があります。 冬場、窓が凍結していて昇降しない。この様な時は無理に動かさず、暖房をつけて車内を温めてから再度作動させてみましょう。 |
車のパーツの多くは普段目にする事はありません。レギュレーターもドアに内蔵されている為、その仕組みがどの様になっているのか、普段は知り様もありません。ただレギュレーターも消耗品ですので、ワイヤーが切れたり、摩耗します。作動する部分にはグリスが使用されていますが、このグリスが切れてしまうと滑らかに動かなくなったり、作動部に負荷がかかり他の部品に負荷がかかったり、破損する恐れがあります。
窓を昇降させる時に、小刻みに昇降させる事がありますが、これは以外と窓のメカニズムに負担をかけています。取り扱い時は出来るだけ優しく(丁寧に)動作する事や、窓ガラス周辺のゴミを取り除いたり、汚れを拭き取り清潔にしておくだけでも、内部への負担を抑える事が出来ます。
夏や冬など昇降する機会が減る時期には、時々作動させてグリスがシステム全体に行き届く様にするのも、車への優しさになります。窓の故障は不便なだけではなく、快適さを損ないます。もしお車の事で、現在お困り事がございましたら、お気軽に東伸自動車までお問い合わせ下さい。
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