フロントガラスのウロコ除去!水垢・ウロコ(雨ジミ)・油膜を撃退!ガラスクリーニング!ついでに超強力撥水!

― 撥水加工で梅雨や大雨に備える ―

フロントガラスやリヤガラスに出来た頑固な“ウロコ”は、ガラス表面に固着している為市販のクリーナーでもなかなか除去する事が出来ません。水弾きが低下したフロントガラス等は、大雨の時等は恐怖を覚える程視界が悪くなる時があります。梅雨入りを迎える時期ですが、これから台風や大雨、ゲリラ豪雨等も気になります。今回門真の整備士が、視界をリフレッシュする為にガラスケアを行いましたので、お伝えしたいと思います。ところでこのウロコ!一一体全体何なのでしょう⁉

●車の安全ガラスの種類や基準

そもそも…見るからに分厚くて頑丈そう車のガラスって、どの様な基準で原材料は何で出来ているのでしょう? 

 フロントガラスは今から約100年前に車に取り付けられました。それまでは、運転手は風防メガネをかけて運転していました。クルマの性能が向上してスピードUPしてくると、顔の大きさに拡大したガラスを用いて風避けにしていました。1909年フランスで、世界初の合わせガラスが実用化され、1920年代には普及する様になり、変遷を重ね現在に至ります。

 自動車用安全ガラスの材料(主成分)はケイ素(=シリカ)になります。JISR3211に定められた規格で作られており、1987年9月には合わせガラスの装着が義務化されました。JISの中では可視光線透過率、耐貫通性、耐衝撃性等について盛り込まれており、万が一事故等でフロントガラスが割れても、ガラスが飛び散ったり、視界を妨げたりしない様、また乗員へのダメージを軽減する様に作られています。  自動車のガラスには「合わせガラス」や「強化ガラス」等があり、一般的な車(乗用車・トラック・バス)のフロントガラスの厚みは2.0㎜+2.0㎜が主流です。

合わせガラスフロントガラス破損しても中間膜によって破片の多くが飛び散らない様になっている。
強化ガラスリヤガラス、 サイド(ドア)ガラス熱処理された板ガラス表面に圧縮応力層が作られ、外力や温度変化に対して強くなる。また破損した際に粒上になり乗員のケガを低減する。
部分強化ガラスフロントガラス 80年代半ばまで採用されていた。破損した時に運転視野を確保する為破片の一部が粗片になる様になっている強化ガラス
有機ガラスフロントガラス 2021年~採用ポリカーボネート材やメタクリル樹脂材などの硬質合成樹脂材(プラスチック)

 合わせガラスの2枚のガラスの接着(中間膜)にはポリビニルプチラール膜が使用されていて、高温高圧で張り合わせられています。このポリビニルブチラール膜の特徴は、ガラスへの接着性だけではなく、耐貫通性・耐衝撃性に優れています。こうやって作られた安全ガラスは乗員の安全性や視認性(透明性)、防犯性等を保持しています。

 最近では、燃費の向上やCO2排出削減の観点から車両の軽量化が図られ、2.0㎜+1.8㎜を採用している車種もあります。ヨーロッパなどでは2.0㎜+1.6㎜というフロントガラスもあります。

●ウロコ(水垢)はなぜ出来る?

 私達が普段利用している水道水には、カルキ、塩素、カルシウムやマグネシウムと言ったミネラルが含まれています。車体(ガラス)に付着した水分が蒸発すると、ミネラル成分が表面に残り、時間の経過と共に結晶化します。堆積して白く固まったウロコはまさしく結晶化したミネラルなのです。

 他にも、雨水に含まれる黄砂や塵などの不純物が固着してウロコになってしまいます。洗車の仕上げに使用するカーワックス等も雨によって流れ出しウロコの原因になります。

 お天気の良い日に洗車するのは避けた方が良いと言われますが、水がすぐに蒸発してしまい急速に乾燥してしまうからです。その結果ウロコが出来やすくなります。同様の理由から熱吸収の高いスモークフィルムを貼ったガラスもウロコが付着しやすくなります。

 洗車をするなら、水滴が乾ききる前に吹き上げる事が出来る、曇りの日や気温が低めの日がおススメです。

●ウロコ取りに使用する洗剤は酸性?アルカリ性?

 ウロコの原因となる水道水のミネラルはアルカリ性の為、酸性の洗剤を使用する事で中和(分解)する事が出来ます。但し!ボディに付くと塗装を痛めてしまったり、傷の原因になりますので、ガラス以外に使用するのはNGです。もしご自宅などで応急処置としてされる場合は、洗剤をキッチンペーパー等に含ませてウロコになっている部分にペタリと漬け置きして下さい。ガラスをゴシゴシ擦るのも厳禁です。ガラスに傷が付くと、そこから更に汚れが入り込んで悪化させてしまう恐れがあります。またウロコの原因がアルカリ性ではない場合は、全く違う洗剤が必要になりますのでご注意下さい。

 上記の作業はあくまで「応急処置」としてお考え下さい。車にはたくさんの部品が使われています。ゴムも有れば樹脂、アルミもあります。ウロコにばかり気を取られて家にある洗剤類で試行錯誤すると車にとって劣化の原因になり兼ねません。無難なのは中性洗剤を使用する事ですが、これでは根本的な解決になりませんので、以下で研磨仕上についてご紹介したいと思います。

水性のウロコ水道水に含まれるミネラル成分 大気中の塵・黄砂、巻き上げられた砂等酸性の洗剤塗装を溶かす可能性がある為、使用は最小限にする。
油性のウロコグリスやカーワックス、 コーティング剤アルカリ性洗剤油汚れ、有機物汚れに効果有り。皮膚への刺激が強いので注意!

●ウォータースポットになってしまう前に

 丸くて白い汚れをフロントガラスに見つけた事はありませんか?それはもうウロコを通り越してウォータースポットになってしまっています。ウロコを放置した結果、洗車をしても落ちないウォータースポットになってしまったのです。見た目も良くありませんし、何より視界の妨げになる恐れがあります。ウロコがウォータースポットになってしまう前に結晶を取り除き、フロントガラスを甦生させてあげればドライビング中の気分も一新です。

●頑固なウロコは研磨で撃退!

 専用のクリーナーで落ちる程度のウロコなら良いのですが、状態がエスカレートしてしまったウロコ(ウォータースポット等も含む)の場合は、手研磨でも除去するには難しいのが実状です。お客様からご依頼頂いたお車の中には、ウロコだけではなく油膜等が混ざり合う等して、フロントガラスの視界を悪くさせている原因が複雑に絡み合っている場合もあります。どんな汚れ(原因)も放置していると落ちにくくなります。そんな時は手研磨では限界がありますので、機械研磨を実施します。

 スタートは普段の洗車と同じです。最初に予洗いでボディに付着した砂や埃等を水で洗い流します。その後で洗車用の柔らかいスポンジ等を使用して洗車します。洗車後は洗剤をしっかりと洗い流します。もちろん自然乾燥はNGです。拭き上げも丁寧に行っていきます。

 機械研磨は車の安全ガラスにあった研磨剤を使用して研磨していきます。画像では少し伝わりにくいですが、研磨=削るという事ですので、フロントガラスの様子を見ながら力を加減しながら、ミクロン単位の作業を進めていきます。

 研磨には工夫と段階が有ります。大別すると、最初に粗削りと呼ばれる作業で、表面の凹凸を取ります。次に表面を整えて、最後に仕上げ磨きに入ります。最後にもう一度水洗いしますが、この水が新たなウロコの原因にならない様しっかり拭き上げていきます。最後に撥水性のあるコーティング剤を施します。

 コーティング剤を施した事で雨水が粒になって弾け飛んでいき、良好な視界をキープしてくれます。

 機械研磨でしっかりウロコ等を除去し、コーティング剤を併用する事で、見違える程視認性がアップします。ウロコは元々水道水や雨水だからと軽視していると、最悪の場合フロントガラスを交換する羽目に

陥ります。こうなるとコスト(修理費)は甚大です!

 整備に掛かる費用もさることながら、フロントガラスのリフレッシュをお客様にお勧めするのは、やはり視界をしっかり確保して頂きたいとの思いからです。特に雨の日に見えづらいという事は=危険性がアップするという事です。ただでさえ雨天時の路面は滑りやすくなっています。見えづらい!滑りやすい!それが無意識の内にドライバーの精神的な負担になり、疲労を増幅させます。悪条件が重なる雨天時は実際に、晴天時の4倍交通事故が発生すると言われています。

●ウロコ取りの費用について

 門真の整備士は、整備のプロフェッショナルであると同時に手洗い洗車のプロフェッショナルでもあります。普段からフロントガラスやボディに優しい洗車作業である事は勿論の事、今回はウロコ取りから撥水加工迄ご紹介させて頂きました。仕上がったお車はまさしく“サプライズ&マジック”!!お客様にご満足頂ける事間違い無しです。

 

軽自動車33,000円~
普通車44,000円~
3ナンバー55,000円~
上記の価格には、上記の①~⑥迄の工程全てが含まれます(洗車→研磨→洗車→撥水コーティング)。 お車の全面(フロントガラス・リヤガラス・サイドガラス・サイドミラー・ルーフ)を作業致します。 作業の所要時間は、お預りしてから3時間~4時間になります。

●まとめ

 雨水や水道水がウロコの原因になる事はここまでお伝えしてきました。「えっ⁉」と思われるかも知れませんが、ウォッシャー液がウロコの原因になる事もあります。鳥の糞、虫、黄砂や埃、ワックスやコーティング剤等、フロントガラスの汚れは様々です。

 出来ましたら、ダッシュボード等にマイクロファイバークロスやウェットティッシュ、窓ガラス専用シート等を入れておき、気になった時にちょっと拭いて頂くだけでもその後が違ってきます。

 保管については雨風が当たらない屋内ガレージが理想ですが、なかなかそんな訳にもいきません。可能でしたら車にカバーをかけておくだけでも、ウロコの原因を遠ざける事が出来ます。「たかが雨水されど雨水」です。保管方法を工夫する。定期的な洗車で汚れや雨水等の汚れを落とす、そしてコーティングをする事で、以後のお手入れや洗車が楽になります。  今回はフロントガラス中心にお伝えしましたが、同時にリヤガラス、サイド(ドア)ガラス、そしてサイドミラーも一緒にリフレッシュする事をご検討ください。特にサイドミラーは忘れられがちですが、後方確認の為にも決して欠かす事は出来ません。ガラス対策やガラスのリフレッシュ等について気になる事がございましたら、お気軽に弊社にお問い合わせ下さい。門真の整備士が培ってきた経験をフル活用して、お車のメンテナンスをさせて頂きたいと思っております。

 

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