【三菱ふそう キャンター】エンジン警告灯が点灯!パワーが低下してスピードが出ない故障!門真の整備士が修理!

 今回お客様からお預かりしたお車は三菱ふそうの代表車種「キャンター」です。運転しやすく、ドライバーシートは疲れにくいと運送業界から高い評価を得ている小型トラックです。ボディバリエーションは6種類あり、カラーバリエーションも豊富です。

 小回りが効き街中でも運転しやすい上に、積載量も多い事から人気は高く、小型トラックのトップブランドとして愛されています。今回お客様からお預かりしたキャンターは7代目モデルで、コンセプトは「グローバルフィット」現在では総生産台数の約半数が輸出される程国内海外問わず人気です。


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大手ディーラーで勤務経験がある整備のプロが貴方のお車を丁寧に整備・修理させていただきます。
もちろん国家資格を持っています。
すべてお任せいただけますのでどうぞご安心ください。

●お預かりしたお車

メーカー・ブランド三菱ふそう キャンター
型式PDG-FE70D
年式・初年度登録2007年
走行距離229975㎞

故障の症状

・エンジン警告灯が点灯。

・スピード・パワーが出ない。

故障箇所の特定と診断

エンジン警告灯の他にも見てみると、

これですね。DPFインジケーターランプ(DPFマフラーのスス詰り)が点灯しています。ススが溜まり過ぎて、手動再生も出来ない状態の様です。

【トラックのDPFとは】
トラックのディーゼルエンジンに対して排ガス規制〖窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)〗が始まり、規制基準を満たさないディーゼル車両には乗り入れや走行に規制が設けられました。その為、大気中の粒子状物質(PM)を排気させない為のディーゼル微粒子捕集フィルター装置が開発されました。これがDPFです。 DPFは粒子状物質を捕集して燃焼除去します。DPF= Diesel Particulate Filterディーゼルパティキュレートフィルター 自動車メーカーによって、DPFの名称は少しずつ違いますが、一般的には「DPF」で通じます。

ちなみに、窒素酸化物(NOx)はDPFでは除去出来ません。その為アドブルー(尿素水)が使用されます。

 DPFは、マフラーの真ん中辺りに設置されていて、排気ガスが通過する際フィルターが粒子状物質(PM)を捕集してくれます。捕集された粒子状物質(PM)は一定の量に達すると、高温になった電気ヒーターで燃焼し無害化する様になっています。これを「DPF自動再生」と言います。

 DPFは自動再生と手動再生を行う事で機能が保たれる様になっていますが、フィルターの機能が低下したり、燃えカスが内部に堆積して排ガス浄化が出来なくなると、インジケーターランプが点滅~点灯します。これが酷くなるとエンジン警告灯ランプが点灯する様になり、エンジンの不調に繋がりかねません。

 キャンターのDPFの状態も診断機の数値をまず見てみます。

 診断機にかけ数値=排気差圧がDPFの詰まりの目安になります。診断としては、診断機による数値をチェック、その後強制的に約600℃迄温度を上げて、DPF内の粒子状物質(PM)を強制燃焼させます。ただこれは「インジケーターランプが点灯したらまた強制燃焼させればいい」という単純なものではありません。強制燃焼を繰り返すとDPF内の触媒が痛んできます。こうなるともっと修理費が高額になってきますので、インジケーターランプが点滅したら対応は早いに越したことはありません。

DPF再生中、温度はしっかり上がっています。通常は約20分程度でDPF再生が終了します。その後、燃料系添加物(DPFクリーナー)を注入します。

 強力な洗浄作用により、DPFやセンサー類、燃料システム(燃料インジェクター、燃料室等)・排気システム(触媒コンバーター、エキゾーストマニホールド、バルブ等)等を直接洗浄し、堆積したスス等をこすり落として除去してくれます。それぞれのパーツが本来の機能を取り戻し、自動再生が頻繁に起こったり、警告灯が点灯するのを防いでくれます。

 添加後車を走行させると、DPFクリーンが燃料系全体に浸透します。その後門真の整備士が再度診断機でチェックしましたが、数値は改善!問題無く解決です。  後は、インテーク周り(インテークバルブ・スロットルバルブ等)にも、微粒子やススが蓄積しますので、掃除させて頂きました。

作業内容・部品等工賃

部品代
DPF強制再生20,000円 
インジェクタークリーニング&インテーク周り掃除16,000円10,000円
ショートパーツ 2,000円
   
合計36,000円12,000円
消費税3,600円1,200円
総計52,800円
(2024年4月現在)

修理後の様子

 修理後、お客様に連絡を取ったところ、約1000㎞走行されたそうですが、警告灯、インジケーターは点かず、問題無く快調に走行しているとの事でした。

まとめ

 車両の状態を知らせるために表示灯(インジケーター)があります。光り方(点滅や点灯等)によってDPFの状況が違いますので、対処法も変わってきます。

【以下は三菱ふそう キャンターの場合】

点滅している点滅し始めて、走行50㎞迄は問題ないと言われていますが、出来るだけ早く対応する事が必要です。停車してDPFの手動再生作業を行いましょう。

①点滅したら安全な場所に停車   

②パーキングブレーキを掛けて、チェンジレバーをN(ニュートラルに)に入れる(AT車はP)。   

③インジケーターランプが点滅から点灯に変わるまでDPFスイッチを長押しする(約2秒)。   

④エンジンアイドリング回転数が上がり、エキゾーストブレーキが作動し再生が開始される。通常は15~20分で再生終了。※クリーニングの時間はPMの溜まり方や気温によって異なる。

⑤インジケーターランプが消えたら再生終了。  

手動再生作業が出来ても出来なくても、出来るだけ早く整備工場等で見て貰う必要があります。
点灯ランプが点滅しているのに再生作業をせずにいると、点灯に変わります。キャンターの場合はエンジンに制御がかかり、排出ガス浄化スイッチが機能しなくなります。速度が出なくなり(40~50㎞)、燃費も悪くなります。点灯してしまうとユーザー自身では対応出来ません。
エンジンチェックランプが点灯DPFの詰まり過ぎが原因でエンジンチェックランプが点灯した場合は、診断機での強制再生が必要になります。

 DPFレベルゲージがある車については、日頃から確認する癖を付けておき、必要に応じて手動再生させて下さい。それが結果として、無駄な時間もお金も使わずに済む事になります。

 エンジン警告灯が点いてしまうと、車へのダメージが大きくなると共に、ドライバーの安全にも大きな影響が発生します。走行中にエンジンの出力が弱くなれば…それが高速道路だったら…。事故にはならなくても、エンジンが故障してしまったら、今回の修理費の何倍ものお金が必要になります。

 DPFの機能を長期間維持する為にも、ドライバー自身が意識を高めると共に、エンジンオイルを含むメンテナンスをお勧め致します。お困りの事がございましたらお気軽にご連絡下さい。門真の整備士がお客様のお車を丁寧に拝見させて頂きます。

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