【マツダ CX-5】燃料の入れ間違え！ディーゼル車にガソリンを入れてしまった場合の修理。門真の整備士が解説

　今回お客様からお預かりしたお車は「マツダ　CX-5」の初代モデルになります。新型コンパクトクロスオーバーSUVとして2011年のジュネーブモーターショーで初出品、2012年に販売がスタートしました。

　マツダのデザインテーマ「魂動(こどう) －SouL of MOTION」に新世代技術「SKYACTIV」を採用したCX-5は、洗練されたデザインと優れた静粛性、磨き上げられた走行性能が若い世代にも人気の車種です。

●お預かりしたお車

●故障の症状

　【 燃料を間違って給油 】

　CX-5のエンジンはディーゼルターボ車なので、使用する燃料は軽油になります。軽油はガソリン車よりも燃料費が安く、且つ燃費がいいのも特徴です。

　ガソリン車は燃料と空気をシリンダー内で圧縮して、その混合気にスパークプラグで着火させガソリンを燃焼させます。それに対してディーゼルエンジンは、圧縮して高温になったシリンダー内の空気にインジェクターで軽油を噴射して自然着火させますのでスパークプラグがありません。

●故障箇所の特定と診断

　今回は、燃料を入れ間違えた直後に気づかれたという事で、エンジンを始動されていなかった事が不幸中の幸いです。もしエンジンを始動させていたら燃料噴射ポンプの破損等に繋がる恐れがあります。燃料の入れ間違いはエンジンを始動させたか、させてないかが大きな分かれ道になります。

　軽油にガソリンが混じると燃料の粘度が変わってしまい、インジェクションポンプ等の部品を痛めてしまいます。最悪エンジンが動かなくなります。

●故障修理の内容と費用

　燃料が結構入っていて重いので、まずは上から抜きます。後部座席左側の下に燃料タンクがあります。

　ある程度抜けたら、燃料タンクを降ろしますが、センターマフラー（パイプ）、遮熱板を降ろしてから燃料タンクを降ろす事になります。

　燃料タンクを降ろしてみると…

　抜き取ったガソリンは50～60ℓというところでしょうか。

　タンクとフューエルセンダーゲージを洗浄し洗浄が終わったら組み付けてから軽油を給油します。

　今回はエンジンを始動させていなかった為、洗浄作業だけで大丈夫でした。

●修理後の様子

　最後にエンジンを回して、オパシメーターで排気ガス濃度をチェックして完了です。

　オパシメーターとは、排気ガスに光を当てて排気ガスの汚染度を測定する機械です。

●まとめ

　1998年に危険物の規制に関する政令が一部改正されて、セルフ給油が認められる様になりました。今では全ガソリンスタンドの38％を占める迄に普及が進んでいます。

　普段から利用されている方でも何かの拍子にうっかり！またはたまたま人の車を運転した、会社の車を利用した際に、等普段とは違う車を利用した時にも起こりがちです。

　普段とは違う車を利用した際は車検証や取扱説明書で確認する、または燃料油キャップ(フィラーキャップ)を見る等して油種（燃料の種類）を確認しましょう。

　そしてセルフスタンドを利用される場合は、まずはノズルの色を確認する様に意識付けをしましょう。

　給油ノズルの色は法令で定められていますので、スタンドによって違うなんて事はありません。

　まずはご自身の車に合った油種を選んでいるかどうか確認！選択した油種と手にしたノズルが違う場合は、給油されない場合が殆どですが、まずは自身でしっかり意識してセルフスタンドを利用する事を心掛けましょう。

　エンジンを始動させてしまうと修理も高額になります。万が一、給油の入れ間違いに気づいたら慌てずそしてエンジンはかけずにスタンドの店員さんに声をかけましょう。

●大阪府の門真市・守口市・大東市・寝屋川市でお車の修理のご依頼は門真市松生町の東伸自動車までお問い合わせ下さい！

大阪の門真市近郊、守口市・大東市・寝屋川市にお住まいのお客様、お車の整備・故障修理は東伸自動車にお任せ下さい。