【日産 セレナ ―3代目 C25型―】エンジン不調の原因を門真の整備士が深堀解明!

日産 セレナ 3代目 C25型 ―

 今回お客様からお預かりしたお車は「日産 セレナ 3代目 C25型」です。1991年に初代モデルが登場!5ナンバーのミニバンとして高い居住性と安定した走りで現代(5代目)迄、揺るぎない人気を誇る車種です。

 3代目のC25型は、2005年にフルモデルチェンジしました。SHIFTワードは「SHIFT_capacity 1BOXの可能性をシフトする。」でした。車名のセレナはスペイン語で「バランスの取れた」「穏やかな」「晴れ晴れとした」等の意味があります。ファミリーユースカーとしてSHIFTワードに相応しいネーミングを持つ車として社会に定着しています。

●お預かりしたお車

メーカー・ブランド日産 セレナ  C25型
型式CBA-C25
年式・初年度登録2005年
走行距離82486㎞

●故障の症状

 お客様から「エンジンの吹け上りも加速も悪い」「坂道で全然進まない」とのご連絡を頂きました。

●故障箇所の特定と診断

 お車をお預かりして、実際にテスト走行してみると…。確かに、登らない!!進まない!!パワーが無い!!アクセルを踏んでも回転数が上がってきません。ノッキングもしていますので、原因の推定としては、エンジン系の不具合では無いかと思われました。

 高負荷時や高回転時に、エンジンへの燃料供給が上手くいっていないのか、もし黒煙が出ている様であればエンジンに取り込む吸入空気量の制御が上手くいっておらず(燃料の方が多い)、原因としてはフューエルポンプ等を疑い点検をしました。

 フューエルポンプは燃料タンクに取り付けられている燃料ポンプになります。その名の通りガソリンをエンジンに送ります。アイドリングが多い車両だとポンプが回り続けているので幾分か寿命が短くなります。しかし今回特に異常は見つかりません。燃料フィルターの詰まりもありません。どうやらエンジン系の不具合ではなさそうです。折角なのでスロットルボディの汚れも取り除いてから次に行きます。

 次にノッキング(スパークノック)から、プラグ異常を推定し、外部診断機にかけたところ「ミスファイヤー」との診断結果が出ました(すみません(;^_^Aまた写真忘れました)。

 失火=正常に点火していないという事ですので、プラグまたはイグニッションコイルに原因があると診断しました。 

●故障修理の内容と費用

 セレナのプラグ交換が面倒なのは有名です。まずはエンジンカバーの下のインマニをゴッソリ外さないといけません。この下にプラグ等がありますので4本共交換です。この時ガスケットも交換します。同じガスケットを再利用すると、二次エアーを吸って不具合を起こしてしまうからです。

 修理後、スロットルとアイドリングの学習をして完了です。

作業内容・部品等工賃部品代
エンジン不調点検一式               
・フューエルポンプ点検
・O2センサー点検
・スロットルボディ掃除ガスケット交換
35,000円





650円
電気系統点検一式
・バルブカバー脱着ガスケット交換
・インテークマニホールド脱着ガスケット交換
・イグニッションコイル点検 失火の為交換
50,000円



1,530円
2,530円
36,760円
合計85,000円41,470円
消費税8,500円4,147円
総計139,117円
(2023年12月現在)

●修理後の様子

 修理後は順調に回転数を上げて、快適な走りに戻りました。

●まとめ

 エンジンの不調と言っても原因は様々です。大きく分けて、燃料系の原因、吸気系の原因、点火系の原因に分ける事が出来ます。またそれぞれの原因の中にも更にたくさんの要因があります。

 走行中、アイドリングが不安定になったり、回転数が伸びない、アクセルを踏んでも速度が上がらない等の症状が出ると、とても不安な気持ちになると思います。もしエンストを起こしたら、後続車に追突されるかも知れません。まだ走行可能な状態なら無理をせず、まず路肩に寄せる等して安全を確保して下さい。走行不能または再稼働不能になってからでは大変です。

 もし今現在心配事が有る、車に乗っていて違和感がある等、エンジン不調に関わらずどんな小さな事でも構いません。何かございましたらまずはお気軽に東伸自動車にご相談ください。

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