【三菱ふそう キャンターのエアコン修理！暖房が効かない！】門真の自動車整備士が修理!!

　今回お客様からお預かりしたお車は「三菱ふそう　キャンター」です。運転のしやすさにプラスしてドライバーシートは疲れにくく長距離運転に適していると運送業界から高い評価を得ています。プラスしてインパネシフトで足元が広々としています。窮屈勘の無いゆとり設計は人気の理由の一つです。ちなみにこのインパネシフトはキャブオーバートラックでは世界初です！

　キャンターは三菱ふそうの代表車種になります。小型モデルですが、積載量も多くその力強さは中型トラックに負けない存在感です。今回お客様からお預かりしたキャンターは７代目モデルで、コンセプトは「グローバルフィット」現在では総生産台数の約半数が輸出される程です。名前の通り世界中で活躍している車種です。

●お預かりしたお車

●故障の症状

　故障の症状は「暖房が効かない。」今年は寒くなったと思ったらポカポカ日和だったりと落ち着かない天候が続いていますが、冬本番はこれから！特に長距離ドライバーには欠かす事の出来ない機能です。

●故障箇所の特定と診断

　暖房が効かない原因としては、送風機モーターやサーモスタットの故障、エアコンシステムの故障等いくつかの原因が考えられます。今回は助手席の足元がベチャベチャになっているとの事でしたので、門真の整備士はすぐにピーンと来ました！クーラント液（LLC）が漏れていると考えられます。

　クーラント液が漏れる時に考えられるのは、ラジエーターの破損やウォーターポンプの故障、またはホース類の劣化等が考えられます。クーラント液の漏れはエンジンのオーバーヒートに繋がりますので、原因を究明していきましょう。

　ヒーターコアは、このグローブBOXの奥～の方（ティッシュの箱の斜め下の方）にあります。グローブBOXを外すと、エアコンユニットが姿を現しますが、これが何とも手間がかかる作業なのです。でももちろん丁寧に作業を進めます。

　エアコンユニットはこんな感じです。

　ヒーターコアを外してみると、ヒーターコアとパイプの繋ぎ目をカシメている部分から漏れているのが確認出来ます。クーラント液（LLC）を引き込むところに使用されているOリングが劣化した事によって漏れが発生したと思われます。

　クーラント液（LLC）が漏れているという事は、単に暖房が効かないだけでは無く、エンジンが冷やされず高温状態になってしまう事を意味します。クーラント液（LLC）はエンジン内を循環しながら内部を適切な温度に保っていますので、クーラント液が漏れるとエンジン内部の温度が上がり続け、オーバーヒートを起こします。酷くなるとエンジン自体に大きなダメージを与える事になります。

●故障修理の内容と費用

　ヒーターコア本体の交換になります。

　暖房はエンジンをかけた時に発生する熱を利用しています。高温になるエンジンを冷却する為にクーラント液（LLC）は100℃になります。この熱をウォーターバルブ（弁）とエアミックスダンパーによって風量を調整しながら、設定温度の温風を室内に届けています。このクーラント液（LLC）には、エンジン内部を錆や腐食から守る役目も果たしています。その為、ただヒーターコアを交換するだけでは無く、ラジエーター洗浄剤を使用して内部を中性に戻して置く必要があります。

　これで累積したサビや汚れ等も除去する事が出来ます。洗浄剤と水道水を入れて、エンジン回します。ガンガン温めて沸騰させては排水。排水の色が緑色から無色になるまで4～5回繰り返します。ビーターコアの交換は最初から最後まで結構手間がかかります。でももちろん丁寧に！最後にクーラント性能復活剤を入れます。これを入れる事で防錆効果がアップすると共に、クーラント液（LLC）の寿命もアップします。

●修理後の様子

　修理後は、暖房も問題なく使用出来ているとの事。これからどんどん寒くなってきますから本当に良かったです。

●まとめ

　クーラント液（LLC）の漏れは、その時は走行出来ても時間の経過と共にとエンジンそのものに大きな負荷を与えてしまいます。人も体調の異常を感じたら出来るだけ早く病院に行く方が良い様に、車もまた然りです。

　今回は発症後、早い段階で門真の整備士にお声をかけて頂きましたのでこの程度で済みましたが、もしエンジンを乗せ換えるなんて事になっていたら本当に大ごとです。

　車が何かいつもと違う（違和感）、または異常を感じておられる方は是非一度弊社にご相談ください。

●大阪府の門真市・守口市・大東市・寝屋川市でお車の修理のご依頼は門真市松生町の東伸自動車までお問い合わせ下さい！

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