【ホンダ HONDA CB400】 バイクの液晶の文字が薄い・見えない!ひび割れ!?原因・修理方法は?日焼けや劣化で見えないバイクのメーターを、門真の整備士が綺麗に修理!バイクのメーター修理は門真の東伸自動車にお任せ下さい!
●お預かりしたお車
今回お預かりしたバイクはホンダ(HONDA)が販売している「CB400」。
CB400には“SUPER FOUR”と“SUPER BOL D’OR”の2種類がありどちらもとても長く愛され人気を誇っていましたが、2022年には生産が終了しています。残念ですね…。
ですが生産を終了しても人気なことに変わりはなく、中古市場では現在でも人気があるようです!
そしてこのCB400はどちらも排気量が399ccですが、この排気量にも人気の理由が1つあります。
排気量が400cc以下のバイクは、普通自動二輪免許(普通二輪免許)で運転できるんです!この中型サイズのバイクを普通二輪免許で運転できるのはかなり嬉しい点ですよね!
「ホンダのネイキッドバイクの代表」とも言われるくらいの人気を博してきたこのバイクのメーター修理の依頼を承ったので、これから起筆していきます!
●故障の症状
今回の症状は、バイクの液晶メーターが「日焼けによって見えづらくなっている」・「劣化によりフィルムが割れ、完全に文字が見えなくなっている」というものでした。
バイクは皆さんご存知の通り外で使用するものなので、日焼けによる劣化は必須です。そして、液晶焼けという経年劣化も自ずと出てきます。
その症状の画像と動画がこちら。
左の表示は劣化により見えづらくなっていて、右側の表示は完全に何も表示されなくなっています。
ちなみにバイクの液晶の表示が見えないと、バイクの車検が通らない可能性が大!なので
みなさん車検が来る前にバイクの液晶を確認しておきましょう!
右側は時間と燃料を表示する箇所でした。燃料が表示されないのはかなり恐いですよね。 では故障の診断と修理をしていきます!
●故障箇所の特定と診断
ちなみに、「バイクのメーターが日焼け…?」と思った方いませんか?
実はバイク以外にも、私たちの生活には日焼けによる劣化が多くの箇所に存在しています。
それは家の中にある木製品や畳、プラスチック、革製品などです。
私たち人間が紫外線によって日焼けするのは当たり前ですが、ガラスや自動車など以外にも実は家の中のモノも日焼けによって劣化し、退色やひびわれ、ささくれなどのダメージを与えてしまいます。
そしてバイクの液晶画面も上記のモノと同様に日焼けし劣化するんです。
もう一つ液晶画面の劣化で覆いのが「液晶焼け」です。
バイクのメーターは画面上の決まった場所に、同じ色が長時間発光され続けますよね。
これはバイクの液晶だけではなく、私たちに身近な存在であるスマホやタブレット等でも同じ現象が起きる可能性があるものです。
液晶は固体と液体両方の性質を兼ね備えた状態になっています。
分子の並び方
固体の分子の並び方は規則的な一方で、液体の分子は不規則になっています。
液晶は分子の方向はおおよそ合っているものの、位置が揃っていません。固体と液体の間のような並び方をしています。
この「流動的でありながらも方向が大体合っている」という特性が液晶ディスプレイを作り出しています。
液晶ディスプレイの表示の仕組み
電極に電圧をかけた時、「電界」というものが発生します。液晶の分子はこの電界に合わせて向きを変えます。電圧をかけると液晶分子は立OFFの時には寝ているような並び方をします。
ONにした時にバックライトからの光が液晶層を通過することによって、文字を表示させています。
電圧かける⇒分子の並び方変わる⇒光の透過率も変わる⇒文字が表示される
すごく簡単にいうとこんな順になります。
では少し話がそれましたが、バイク液晶メーターの修理に入っていきましょう!
まずは分解し、劣化している箇所を新しいものと交換していきます。この分解の作業がなかなか大変です…。
裏返してねじを外し、分解した様子がこちら↓
左側は日焼けや液晶焼けによって劣化していますが、右側はそれに加えて劣化によりフィルムにひび割れが入っています。
この後はこれをさらに分解していき、偏光フィルターを交換していきます。
●修理後の様子
では修理した後の写真と動画をご覧ください↓
完璧に修理することができました!
日焼けによるオレンジ味がかったフィルムもなくなりましたし、黒色の文字もはっきり表示されるので問題なく見る事ができますね!
そしてバイクメーターで気になる事、もう一つありますよね…。
そう、夜間の文字表示!これも夜の運転では絶対必須!では暗い場所での表示はどうでしょうか↓
ライトに照らされて、しっかり文字が見える状態です。
これで日中も夜間もしっかり表示をみることができますね!
作業内容・部品等 | 工賃 |
メーター液晶 修理 | 40,000 |
*針2本 / 液晶2枚 *施工保証期間 3か月又は1000km | |
合計 | 40,000円 |
消費税(10%) | 4,000円 |
総計 | 44,000円 |
●まとめ
今回はCB400のバイクメーターの修理のご依頼をいただきました。
最初に話したように、CB400はすでに生産が終了している車体です。
中古市場での価値もかなり高く、今でもかなりの人気を誇っています。
そんな希少価値があるCB400、大事に大事にのっていきたいですよね(CB400に限らず全てのバイクに言える事ですが)。
ですがどれだけ大事にのっていても、日焼けや液晶焼けによる経年劣化は長年愛用していると起きてしまうものです。
液晶の問題には修復不可能なケースももちろんありますが、修理できるケースも数多くあります。
もじ液晶での問題がありましたら、大阪府門真市の東伸自動車に是非一度ご相談下さい。
また、液晶の修理に関して他の記事もあるので気になる方はご一読ください↓
○【カワサキW650 EJ650AE】 液晶メーターが薄い!?バイクのメーターが見えない!原因は偏光板?液晶修理は門真市の東伸自動車にお任せ!門真の整備士による交換修理!
○【HONDAホンダ CB400SF HYPER VTEC SPECⅢ】偏光板の劣化で液晶パネルに歪みが!!表示が見えない!!門真の整備士がメーターを修理、復活させるまで!!
○【ホンダ CB1300 スーパーフォア SF】日焼けによる液晶焼け・偏光板劣化で文字が薄い!見えない!? バイクの液晶メーターを大阪府門真市の整備士が徹底修理!
●補足① CB400について雑談
CB400は国内で本当に人気が高かったバイクなので、ここでCB400について少し色々話していきたいと思います。
CB400SFのスペック
ここまで修理してきたCB400ですが、改めてスペックを紹介!
ここではCB400SFのスペックをご紹介します。
項目 | 詳細 |
全長×全幅×全高 | 2,080mm×745mm×1,070mm |
ホイールベース | 1,410mm |
シート高さ | 755mm |
車両の重量 | 約201kg |
エンジンの形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 399cc(普通二輪免許で運転可!) |
最高出力 | 56PS/11,000rpm |
最大トルク | 39Nm/9,500rpm |
燃料タンク容量 | 18L |
燃費 | 35km/L(WMTCモード) |
変速機 | 6速リターン |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
サスペンション 前 | テレスコピック式 |
サスペンション 後ろ | ツインショック |
ブレーキ 前 | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ 後ろ | 油圧式シングルディスク |
タイヤサイズ 前 | 120/60ZR17 |
タイヤサイズ 後ろ | 160/60ZR17 |
CB400の歴史
まずはCB400の歴史について!
CB400が初めて発売されたのは1974年のことですが、そこから生産終了するまでの間に何度ものモデルチェンジが行われています。
では初代から紹介していきます!
<CB400 Four> 1974年~1978年 ・当初はCB750の弟分として、中型市場を狙って登場 デザイン⇒ スタイリッシュなデザインと高性能さで注目を浴びる <CB400N> 1978年~1981年 ・初代のCB400 Fourに比べると人気は無かったものの、堅実な性能で一定数の支持を得る デザイン⇒ ヨーロピアンスタイルなデザイン <CBX400F> 1981年~1984年 ・日本初空冷4気筒DOHC16バルブエンジンの搭載 ・現代にあるスポーツバイクの原型といってもいいデザインと技術 デザイン⇒ トリコロールなカラーや、シャープな見た目 カスタムバイクのベースにも使われる 1980年代前半、若者の間で絶大な人気を誇る <CB400 Super Four> 1992年~生産終了 プロジェクト・ビッグ1(Project Big-1)という、ホンダが1990年初頭に行っていた、新世代の大型バイク開発コンセプト。このプロジェクトで最終的に生まれたのが CB1000SUPER FOUR。 このプロジェクトと共に開発されたのがCB400Super Four ・水冷4気筒DOHCエンジン / ホンダ独自のHYPER VTECシステム導入 / 安定したハンドリングとトルクフルなエンジン ・低回転では2バルブ、高回転時には4バルブを使う可変式のバルブ機構で、燃費の性能とパワーを両立 |
●補足② HONDAの新作「GB350C」
今年2024年、ホンダから新たなバイクの発売の発表がありました。
それがGB350Cです。2024年10月10日から発売開始されています。
GB350シリーズに追加された新作!わくわくですね。
GB350シリーズ 2021年から発売されているクラシックスタイルのネオクラシックバイク。 GBシリーズは、伝統的なデザインと現代技術の両方を兼ね備えたバイクとして人気が高い。 ・現代のバイクには珍しいシンプルなデザインで、クラシックバイクとしての魅力もありながらモダンな部分も加えられています。 2023年モデルで令和2年の排出ガス規制に適応。 今までのモデルよりも優しい印象のデザインになり、スポーティバージョンであるGB350Sとの違いがはっきりと出る。 |
「GB350」という名に「C」がついた「GB350C」の新作です。
「C」が表すのは「クラシカル」ではないでしょうか。
そう思うほどにGB350Cはクラシカルにするために細部にまでこだわりが詰まっています。
ちなみにこだわりがすごいからか、GB350CはGB350に比べて約10万円価格が上がっています。
GB350は約56万円、GB350Sは約61万円、GB350Cは約67万円です。
ではここでGB350Cの基本的なスペックをご紹介しましょう!
全長×全幅×全高 | 2,205mm×790mm×1,105mm |
ホイールベース | 1,440mm |
最低地上高 | 165mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 186kg |
原動機種類 | 4ストローク |
気筒数 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 |
冷却方式 | 空冷 |
排気量 | 348cc |
最高出力 | 15KW |
最高出力 | 20PS |
最高出力回転数 | 5,500rpm |
最大トルク | 29N |
最大トルク回転数 | 3,000rpm |
燃料タンク容量 | 15L |
変速機 | リターン式 5段変速 |
ちなみに、GB350の重量は179kgですがGB350Cは186kgなので、7kg重くなっています。
仮にGB350がスタンダードなバイクだとするならば、GB350Cはそのスタンダードよりも上質さ・快適さをより高めたクラシックな仕様と言えると思います。
車体の色は2色で展開されていて、プコブルーという可愛らしい水色と、ガンメタルブラックメタリックです。
GB350に対してほぼ全ての外装を新設計しています。大型フェンダーやメッキ仕上げにしたヘッドライトのカバーや燃料タンク、サイドカバー、立体エンブレム、大型フォークカバー、キャブトンマフラーなど、様々な箇所が新たに設計されたデザインになっています。
かっこよくて最高です!
●補足③ 大事なバイクに長く乗るために
最後に、大事なバイクに出来る限り長く乗るために大事なポイントを紹介しておきます。
バイクの寿命は走行距離10万キロだと言われていますが、日ごろからしっかりメンテナンス行っていれば、10万キロを超えても愛車に乗り続けることができます。
※4気筒、スポーツバイク、パワーの弱い原付バイクはエンジンの負担が大きいので寿命が短くなる可能性があります。
バイクを長く乗るためのコツ
◎室内で保管 今回紹介したように、バイクも太陽の下で日焼けし、そして劣化していきます。 それ以外にも雨や風によるサビなども。 長く良好な状態を保ちたいのであれば、室内での保管が最適です。 (室内は厳しいという方は、しっかりバイクカバーなどをかけてあげましょう) ◎日頃から走らせる バイクや車は実はしっかり乗ってあげたほうが長持ちします。 長期間乗らない状態で放置してしまうとサビの原因や、動かなくなってしまう可能性も。 出来る限り毎日エンジンが温まるくらい走らせてあげましょう。 ◎丁寧な運転 丁寧な運転…?と思うかもしれませんが、とても大事です。 例えば急発進急ブレーキ、激しい加減速、こんな運転をするとエンジンに負担がかかってしまいます。 (エンジンどころか周りの車や同乗者にとっても危険です) 事故をしてしまって万が一フレームの歪みやパーツバランスが崩れた場合、部品交換することはできますが、部品を変えると調子が悪くなることが増えてしまいます。 事故しないことが一番大事です。 ◎何かバイクに異常を感じたら整備士に もし少しでもバイクの不調や異常を感じたらプロに見てもらいましょう。 バイク好きの方はご自身で整備することが好きな方もいますが、プロにしか分からないことも沢山あります。 自分では分からない以上を感じたらすぐにプロに相談を! |
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