【キャンピングカー】《 CREAクレア 》サブバッテリーシステムをリチウムイオンバッテリーに交換 12Vクーラー取付けで快適性UP!!
今回のお車は「CREA」です。キャンピングカービルダー大手である「ナッツRV」のお車で、内装にも定評が有り、キャブコンの中で常に高い人気を誇っています。CREAの内装は機能的且つデザイン性が高く理想のキャンピングカーとして、多くのユーザーに愛されているモデルです。
またNUTSのキャンピングカーはカラーリング(ペイント)の美しさにも定評があります。これはアルミパネルを採用し、効果的に使用している為です。アルミを採用すると軽量化にもつながりますので、ユーザーにとっては燃費が良くなりますし、ハンドリングやブレーキングにも有利にはたらきます。
キャンピングカービルダーとして、先頭を行くNUTSさんのキャンピングカー「CREA」は、真っ先に市民権を得たキャンピングカーと言える程、素敵で有名なお車です。今回はそんなCREAのサブバッテリーシステムを新たにリチウムイオンバッテリーに交換し、12Vクーラーの設置も行いましたのでまとめたいと思います。
● お預かりしたお車
メーカー・ブランド | ナッツRV(NUTS RV) CREA(クレア) |
ベース車両 | カムロード(CAMROAD) |
型式 | ABF-TRY230改 |
エンジン | 1TR ガソリン(1998cc) |
年式・初年度登録 | 2015年 |
走行距離 | - |
今回お預かりしたCREAは、カムロード(CAMROAD)がベースになったキャンピングカーです。カムロード(CAMROAD)は、元々トヨタのダイナ(トヨエース)がベースの車両で、キャンピングカー専門(のベース車両)として開発され、カムロードと名付けられました。カムロード(CAMROAD)の名前の由来は、キャンパー(Camper)と走行性能(Roadability)から来ています。
キャンピングカーのベース車として開発されただけあって、大容量のオルタネーターが装着されていたり、燃料タンクが80ℓ(年式やエンジンタイプによって変わります)と大きくなっているのが特徴です。長距離移動や長期間の使用が多いキャンパーにとっては頼もしい限りです。
カムロードは2021年にモデルチェンジしたのですが、正確にはダイナが変わったんですよね(笑)リヤのWタイヤ化やヘッドライトのLED化、安全機能の充実など、モデルチェンジにより様々な性能が盛り込まれ、その分価格も大幅にアップしました。その為2021年式以降、カムロードを使用したキャンピングカーの価格も大幅にUPしています。キャンピングカーの購入を検討中のユーザーが以前のモデル(中古車)も含めて吟味するのも頷けます。
● バッテリーシステムとは
車内で寝泊まりして、好きなものを食べて、新しい発見や非日常をもたらしてくれるそんなキャンプは、多くの人を魅了します。しかしそれを維持する為には「電力」という、とても現実的な言葉が待ち構えています。逆に電力に困らなければ快適性は維持され、キャンピングライフはランクアップすると言えます。
冷蔵庫やエアコンと言った家電の有無は、キャンピングカーの居住快適性を左右します。また快適性を現実にしてくれるのがサブバッテリーの存在です。
- サブバッテリーはキャンピングカーの中にある家電を使用する為のバッテリー。
- サブバッテリーはエンジン停止中でも車内で電気を使用する事が出来る。
- サブバッテリーの充電方法は、走行充電・外部充電・ソーラーパネルの3種類
● リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
エンジンが停止している間も、車内の電化製品を使用出来る様に、長時間に亘って電力を供給し続ける必要があります。最近のキャンピングカーは冷蔵や電子レンジ、クーラーは必須と言えます。インバーター(直流電流DCを交流電流ACに変換してくれる)経由で使用する家電は全てサブバッテリーシステムのお世話になります。CREAクレアにも冷蔵庫、シンク、コンロ、リアクーラー、FFヒーターが標準装備されています。
快適なキャンピングライフを支えてくれるサブバッテリーには2種類あり、その一つがリン酸鉄リチウムイオンバッテリーになります。もう一つは鉛ディープサイクルバッテリーです。この2種類のバッテリーの違いは概ね以下の通りです。
長 所 | 短 所 | |
---|---|---|
鉛バッテリー | ・価格がリーズナブル ・リサイクルが可能 ・複数個を並列設置する事で蓄電量を増強する事が出来る。 | ・サイズが大きく重たい ・単体での蓄電量はあまり多くない ・充電速度が遅い |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LFPバッテリー) | ・小さくて軽い。 ・鉛バッテリーに比べて重さは1/3。 ・大電流で長時間使用する事が出来る。 ・長時間使用しても電圧が殆ど降下しない。 ・鉛バッテリーに比べるとエネルギー密度が約3倍で、寿命は鉛バッテリーの5~6倍と長寿命。自己放電率が低い。 ・水銀、硫酸等の有害物質を含まない 。 ・リチウムイオンバッテリーと比較して発火や爆発が起こりにくい。 | ・高価(鉛の倍以上) ・リサイクル出来ない ・外気温が低い(0℃以下)中では充電が出来ない。(放電は-20℃~OK) |
まるで家にいるかのように電気が使えるという事は本当に快適ですし、電気が自由に使える=キャンピングカーの実用性を現わしています。もちろんサブバッテリーシステムには充電力も必要ですが、それが伴っていればRVパークやキャンプ場で外部電源を使用して電源を借りる必要も無く、その為の出費も必要としません。
電気の確保をどの様にするのが良いのかは、キャンプ(旅行)の期間やキャンピングカーの使い方によって変わってきますので、自分のスタイルに合わせた「電気計画」を立ててみるのも良いかも知れません。
● CREAのリチウム化
クレアは2021年モデルからHYPER EVOLUTIONシステムを導入し、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに変更していますが、それまでは鉛ディープサイクルバッテリーを搭載していました。元々のシステム(EVOLUTIONシステム)も無くなったわけではなく継続されています。
従来のディープサイクルバッテリーは105Ahが3個標準装備されていますが、今回はこれをリン酸鉄リチウムイオンに乗せ換えました。
リチウム化(600A)にする事で、電力状況が大きく改善される。
1A(アンペア)の電流が1時間流れると1Ahなので、サブバッテリーの容量が600Aと言う事は、
600Ah×100V(普段使用している電化製品の電圧)=60000W(60KW)を一定時間内に消費するパワーがあるという事になります。
今回取り付ける12Vエアコン → 750W
他にも・・・
電子レンジ→ 1300W
冷蔵庫→→→ 150W~500W
ドライヤー→ 600W~1200W などなど
CREAをリチウム化する上で、他のキャンピングカーとの大きな違いは、セカンドシートが可動式と言う点です。現行は固定式シートになっていますが、今回のお車はREVOシートと呼ばれる可動式になります。基礎構造が、今迄取り扱ってきたお車とは違う為、施工の際勘所が掴みづらい難所になりました(;’∀’)REVOシートはベッド展開出来ると言うメリットもありますが、今回の架装にはちょっと気合をいれます!!(笑)
【REVO(レボ)シート】
多彩なシートアレンジが可能で、バリエーションは多岐に亘ります。ベッドとして使用出来る事から、キャンピングカーをはじめ特種車両に採用されています。
ハイエースなどに採用されるケースも多く、ハイエースの持つ客室(荷室)の広さを最大限生かすとフルフラットベッド展開出来るため、大の字になって寝る事も可能です。
「出来ない」とは言わない門真の整備士!気合を入れてCREAクレアの架装に取り掛かります!!
【架装内容・パーツ】
ディープサイクルバッテリーからリチウムイオンバッテリー化で600Aへ
RENOGY ヒート機能付き リン酸鉄リチウムイオンバッテリー 300Ah×2台(計600Ah)
※ヒート機能が無い場合温度制御が必要になる為、ヒート機能付きの方が良い。
RENOGY DC-DC 走行充電器
RENOGY 2000Wカーインバーター RENOGY MPPTチャージコントローラー
セカンドシート下に設置していきます。インバーターはリヤベッドスペースへ収納していきます。
● 12Vエアコンの装着
サブバッテリーシステムの架装と同時に、12Vエアコンを装着します。表示はデジタルパネルで、通気口は自由に向きを変える事が出来ます。もちろんリモコンもあります。
電圧 | DC12V |
定格電流 | 60-80A |
パワー | 750W |
室外機サイズ | D210×W530×D400㎜(19㎏) |
室内機サイズ | D240×W460×H320㎜(6.5㎏) |
● キャンピングカーの種類
今回お預かりしたCREAはキャンピングカーの中でも「キャブコン」と言うジャンルに入ります。キャンピングカーの構造要件が緩和され、以前より多くの種類のキャンピングカーが愛用されるようになりました。では具体的などんなキャンピングカーがあるのか見てみましょう。
キャンピングカーにはこんな種類がある!!
①フルコンバージョン
専用のシャーシ(フレーム・駆動系・エンジン)にボディの全てを架装したキャンピングカー
②セミ・フルコンバージョン
バスボディの運転席より後部に車室空間を一体化したキャンピングカー
③キャブコンバージョン
キャブ付きシャーシ(荷台の無い架装用の車両)に車室空間を載せて架装したキャンピングカー
④バスコンバージョン
バス・マイクロバスのベースボディはそのままで、内装を架装したキャンピングカー
⑤バンコンバージョン
バン・ミニバン・ワゴン車等をベースにし、内装を架装したキャンピングカー
⑥トラックキャンパー
ピックアップトラックの荷台に、着脱可能なキャンパーシェル(車室空間)を搭載したキャンピングカー
⑦軽キャンピングカー
軽自動車のトラックやバンをベースに架装したキャンピングカー
⑧キャンピングトレーラー
牽引車によってけん引されるトレーラー(エンジンが搭載されていない)
⑨トレーラーハウス
車輪がついていて自動車でけん引出来る住居(住まい)の事。モビールハウスとも呼ばれる。
⑩カーゴトレーラー
車両でけん引するトレーラーで四面板壁で箱状になっている。様々なものを運びます。
キャンピングカーは現在様々なシーンで活躍しています。レジャーのみならず、災害時におけるキャンピングカーの利用はもう珍しくありません。RVパークも多く整備されていますし、利用者が訪れる事で、観光や地方創生にも繋がります。誰もが楽しめる時、誰もが楽しめる場所、誰もが楽しめる場面、それが叶うのがキャンピングです。キャンピングカーを利用する一人一人がキャンピング文化の担い手ですね。
●まとめ
キャンピングカーにお乗りのお客様から、多くのお問い合わせを頂いております。サブバッテリーシステム(リチウム化)もそうですし、キャンピングカー特有の排水やベッドキットの設置なども承っております。キャンピングカーと一言で申しても、お客様のご要望は十人十色ですし、お客様にとって必要な事、必要な設備、必要な架装、そして必要な施工と手続きは全て異なります。まずはお客様のご要望をお聞きした上で、ご予算などと照らし合わせてご対応させて頂きたいと思っております。
キャンピングカーのみならず、お車の事で何かご希望やお困り事がございましたら、お気軽に東伸自動車までお問い合わせ下さい。門真の整備士が今迄培ってきた経験とノウハウでお客様のお車のサポートをさせていただきます。
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