キャンピングカー(セレンゲティ)にリチウムイオンバッテリーとソーラーパネル、12Vクーラーを取り付け!ソーラー充電と12Vクーラーでキャンピングカーが涼しく快適に!ハイエースにも取り付け可能!

 今回ご依頼を頂いたキャンピングカーは、高いクオリティと快適な設備が人気のセレンゲティ(Serengeti)です。広々とした室内は快適で、長期のキャンプに利用される方も多くいらっしゃいます。

 そんなセレンゲティ(Serengeti)を今回、12Vエアコンで更に快適に、そして安全面=巻き込み防止の為のサイドモニターを設置しましたので、まとめたいと思います。


●セレンゲティをオフグリッド化!!

ソーラーシステムとリン酸鉄リチウムイオンバッテリー

 停車中でも家電(電化製品)を使用する為には、セレンゲティをオフグリッド化する必要があります。その為にソーラーパネルと大容量のサブバッテリー(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)をセレンゲティに搭載します。こうする事で、気兼ねなく家電(電化製品)を使用する事が出来る様になります。またサブバッテリー+ソーラーパネル=オフグリッド化(自家発電)になりますので、停電や災害時にも重宝します。

 搭載するのは、フレキシブルソーラーパネル2枚と(200W×2枚)とリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LFPバッテリー)です。

 ソーラーパネルで発電した電力は、コントローラーを介してサブバッテリーに蓄電されます。ソーラーパネルでの発電量は、絶対安心と言える程の発電量ではありませんが、家電製品の使用可能時間や旅先での安心感がアップする事は間違いありません。デメリットは天候に左右される点ですが、キャンピングカーをオフグリッド化する為にはソーラーシステムは欠かせません。

 そして最近よく耳にする様になってきた、「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」をサブバッテリーとして搭載しました。鉛ディープサイクルバッテリーに変わって、主流になりつつある「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」は、安全性や寿命等の点において他のリチウムイオンバッテリーよりも優秀です。

【リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LFPバッテリー)の特徴】
・鉛バッテリーに比べて重さは1/3と小さくて軽い。
・大電流の長時間使用もOK。長時間使用しても電圧が殆ど降下しない。鉛バッテリーに比べるとエネルギー密度が約3倍で、寿命は鉛バッテリーの5~6倍になります。
・自己放電率が低く長寿命。
・水銀、硫酸等の有害物質を含まない
・他のリチウムイオンバッテリーに比べて発火や爆発が起こりにくい。
・リサイクル出来ない。
・外気温が低い(0℃以下)では充電が出来ない。(放電は-20℃~OK)
・高価

 サブバッテリー(リン酸鉄リチウムイオンバッテリー)は、ソーラー充電の他に、走行充電・外部電源か充電する事も出来ます。

ソーラー充電ソーラーパネルを通じて発電します。発電した電気はチャージコントローラーを通じて、一旦バッテリーに蓄えられます。使用時はインバーターで変換してから使用します。
走行充電エンジン作動時にオルタネーターから発電された電気を利用して充電します。
外部電源家やRVパーク、キャンプ場等で充電します。

キャンピングカーの快適性を左右するサブバッテリーシステム

 新型コロナウイルス感染症の時に、キャンピングカー(キャンプ)は社会現象とも言える程の人気を博しました。市場規模も右肩上がりで、2023年には国内保有台数が155,000台迄増加しました。ブームは去った様に見えても、キャンピングカーは私達の身近に浸透し年々少しずつ増えている様です。

 キャンピングカーをイメージした時に、想像する設備と言えば、ベッド、トイレ、シャワー、キッチン、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン等でしょうか。

 家とは違う事は解っていても、慣れ親しんだ家電類はどれも必然に思えてきます。そしてこれらが揃っている事で、快適性はおのずとUPします。その為にはどうしても“電源の確保”を欠かすことが出来ません。 キャンピングカーに居ながらにして“まるで家にいる時の様に”電気を使える様にするのが、サブバッテリーの役割です。

 車を動かす為だけのバッテリー(メインバッテリー)では、キャンピングカーの中で家電を使用する事は出来ません。すぐにバッテリーが上がってしまいます。それに対してサブバッテリーは キャンピングカーの生活電源になります。特に今回は、空調管理をメインでお考えですので、 停車中にもエアコンを使用出来る様計画しました。もちろんエアコン以外の家電も使用する事が可能です。現在、このお車に取り付けられているサブバッテリーは、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー300Ahに×2台になります。

 ちなみにキャンピングカーの電源確保にはサブバッテリーを含めて4つの方法があります。

メインバッテリーエンジンを掛ける為のバッテリーがメインバッテリーです。エンジンを回転させる事で充電されますが、自然放電してしまうので、バッテリーが充電不足の状態になるとエンジンが掛かりません。
外部電源キャンピングカーと自宅(または施設)等のコンセントを専用コードで接続して、電源を確保する方法です。自宅の他にもRVパーク(車中泊施設)やキャンプ場でも電源を確保する事が出来ます(有料)。何と言ってもAC(交流)の為、変換の必要が無くそのまま使用する事が魅力です。
外部電源が繋がっていると、施設の電気を直接使用する事が出来るので、電力の大きい電子レンジやドライヤー等を使用する事が出来ます。充電切れを心配する事無く、電力の大きな機器を使用する事が出来るのが、外部電源の最大のメリットです。また同時にサブバッテリーにも充電されます。
ポータブルバッテリーポータブルバッテリー(ポータブル電源)は、予め充電しておく必要がありますが、リチウムイオン電池が搭載されていますので、鉛バッテリーに比べるとハイパワーなのが特徴です。また持ち運べる事が最大のメリットです。インバーターが内蔵されているので災害時に利用する事も可能です。充電方法は、外部電源・走行充電・ソーラーパネルから充電する事が可能です。デメリットとしては、キャンピングカー内で場所を取る、使用中の音が大きい等が挙げられます。
サブバッテリー先にも起筆しましたが、キャンピングカーではサブバッテリー=生活電源になります。サブバッテリーには2種類有り、一つは鉛ディープサイクルバッテリー、もう一つは最近主流のリチウムイオンバッテリーです。サブバッテリーはメインバッテリーと違い、小電力の状態を長時間に亘って供給し続けられるように作られています。エンジンを停止した状態で電化製品を使う為にはサブバッテリーは欠かせません。サブバッテリーを使用する時には直流電流(DC)を交流電流(AC)に変換するインバーターが必要です。インバーターで変換しなければ、家庭用電気機器は使用する事が出来ません。

12Vエアコン装着!!

 車載用の12Vエアコンは、家庭用に比べると室内機も室外機もコンパクトに設計されていますが、パワーに遜色はなく、十分に車内を冷やしてくれます。

 今回搭載したエアコンの仕様は以下の通りです。パワーは750Wとメーカー記載がありますが、温度が安定した後は750Wまでの電力は必要なく、試験運転した時は1時間約250W程でした。今回搭載したリン酸鉄リチウムイオンバッテリーなら、電力が12V×300Ah=3600W(これが2台)あるので、エンジンを切った状態で、一晩中クーラーを使用する事が可能です。

電圧DC12V
定格電流60-80A
パワー750W
室外機サイズD210×W530×D400㎜(19㎏)
室内機サイズD240×W460×H320㎜(6.5㎏)

 風向き・風量の調整も出来、リモコンも付属されていますので、使い方は家庭用と何ら変わりありません。

サイドモニターの装着

 キャンピングカーの整備や、改良を重ねる作業は手間がかかりますが、お客様から「子どもと夏〇〇に行こうって思って」なんてお話を伺ったり、納車時お客様の喜ぶお顔を拝見したりしていると、それだけで門真の整備士もなんだか嬉しくなってきて、俄然やる気が出てきます。

 ところが、キャンピングカーだからこその弱点もあります。それが視認性の悪さです。大型車は特に死角が多い上に、アウトドアならではの荷物の多さ、いつもより多くの人が乗車している等の条件が重なり、周囲の安全を確認できない事があります。

 サイドモニターは物理的に見えない「死角」を無くす事で、キャンピングカーならではの弱点を克服してくれますので、事故防止に非常に有効です。キャンピングカー以外にも荷物が満載されている車などは、同じく助手席後方の視認性が悪くなりますので、こちらも事故を未然に防ぐにはとても有効です。

●まとめ

 今回、サブバッテリーとソーラーパネルを搭載すると同時に、お客様のご要望によりサイドモニターも装着させていただきました。キャンピングカーと聞くと本当にウキウキする様な気持ちになりますし、お客様にとってとても大切な時間だと思います。だからこそ、安全管理についてもう一度振り返り、考えて頂きたいと思います。

 大型キャンピングカーから、最近では軽キャンパーまで本当に多種多様なキャンピングカーを見る様になりました。ですが、車である事には違いありません。事故が起こってからでは「後悔先に立たず」です。折角の時間を台無しにしない為にも、整備や安全管理で危険を回避して頂きたいと思います。

 今回掲載致しました、サイドモニターの他にも、タイヤのチェック、サブバッテリーの交換・増設、電装品関係など、気になる事がございましたら、是非東伸自動車にご相談下さい。まずはお客様のご希望・ご要望をお伺いした上で、対応させて頂きたいと思いますのでお気軽にご相談下さい。

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